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人生は雨の日ばかりじゃない  Ver.2

弱かったり 運が悪かったり 何も知らないとしても それは何もやらない事のいいわけにはならない そんなzak_mustangプレゼンツなblog

踏み絵

差し戻し審の第2回公判の審理が終わったね。

  憤る本村さん「聞くに堪えぬ3日間の審理」(イザ)


 

山口県光市・母子殺害事件の差し戻し控訴審は28日、広島高裁で3日間の集中審理を終え、遺族の本村洋さん(31)が広島市内で記者会見。殺人罪などに問われた元少年(26)と弁護団に「あまりにも身勝手で、亡くなった者への尊厳がかけらも見られない。聞くに堪えない3日間だった」と憤りをあらわにした。

 「叫び出したいこともあったが、怒ってしまっては負けだと思った」と話した本村さんは妻、弥生さん=当時(23)=と長女、夕夏ちゃん=同(11カ月)=の遺影を胸に抱き、傍聴席に座り続けた。

 28日の公判で、退廷する元少年と事件後初めて目が合ったという。「鋭い目でにらみつけられた」と話し「この人間を社会にかえしてはいけない。裁けない司法ならば、いらない」と強調した。
 元少年の証言を「人を殺した理由に母親の自殺までも使っている。ここまで落ちたかと思った」とした上で「(元少年は)言わされている。台本があり、誘導尋問的なところもあったと思う」と弁護団の手法も批判。今後の公判で自ら意見陳述する方針を明らかにした。


審理の内容はこちらのイザの記事に詳しい。

  被告「恥ずかしがって反応」母子殺害、公判詳報

被告「とにかく甘えたいなという気持ちを持った。頭をなでてもらいたい気持ち。それで、弥生さんの後ろに回りこんで抱きついた」
被告「お母さんに何かがとりつくような感じ。お母さんは暴力をふるわないし、抱きとめてくれる存在なのに」
被告「赤ん坊に戻りたい心境だった。反応を示してほしかったが、それ以上に甘えたかった。その後で、亡くなっているのに気づいた」


  被告「生き返って欲しいと乱暴」第3回公判詳報 光市母子殺害

被告「今思うと幼いのだが、ドラえもんの存在を信じていた。押し入れに入れれば、ドラえもんが何とかしてくれると思った」
被告「山田風太郎の『魔界転生』という本に、そういう復活の儀式が出ていたから」


さらに痛いニュースさん。

  【光市・母子惨殺】 「私なら、世間に“性暴力ストーリー”と取らせず、“母胎回帰ストーリー”と示せた」 心理鑑定の教授

本村さん親子の命を奪った元少年は、18歳だった犯行当時、どういう心理状態にあったのか、弁護側の要請で元少年の心理鑑定を行った専門家の証言が、つい先ほど終わりました。

証言したのは日本福祉大学の加藤幸雄教授です。加藤教授は「元少年は事件当時、中学生のときに自殺した母親の体内に回帰したいという、赤子のような心情が高まっていて、赤ちゃんを抱いた本村弥生さんを見たとき、本村さんが自分の心情を受け入れてくれると信じて、疑わなかった」と、自らの鑑定結果を証言しました。
(中略)
鑑定人は、被害者の本村弥生さん=当時(23)=に抱きついて抵抗にあった際の被告の心理について、「癒やしてほしいという感情を阻止され、自分勝手に腹を立てた。他者からは理解されない感情だ」と分析。一方で、動かなくなった弥生さんの胸を触るなどの行為については「性的欲求が起きてもおかしくはない。(欲求がなかったという)被告の主張は必ずしも適切ではない」との見方を示した。


今回の差し戻し審についてもオレはすでに感情的なエントリを上げているのだが、その上で、この件についてはSK-44さんの記事がコメントも含めて非常に(あるいは非情に)冷静で参考になる。

  懲戒請求をめぐって(地を這う難破船)

死刑相当の重大犯の酸鼻極まる犯行を弁護すること自体は、かかる意志を有する弁護士の存在することは、まったく正しいし、かかる日本の司法と法曹を誇るべきであるし、その(比喩的に言うなら)無償の弁護活動と、公的に要請される弁護を志願する意志と、それを担保する司法制度に対する私たちの誇りは、断固、守られなければならないのだから。守り続けなければならない。


その通りだ。SK-44さんの言うとおり、どのような言い分であろうとも法廷で被告を弁護する行為自体は法において保障されなければならない。例えどれほどキチガイじみた言い分であっても。それがどれほど被害者を傷つけるものであろうと(もっとも、侮辱があってはならない。それもまた法において)。
ルール、およびプロセスという面においては全くもってそうだ。
例えそれが感情的にはどれほど「吊るせ」であっても、法治国家であるからには法とそれに則った手順が遵守されなければならない。

だからこそ、多くの人がその上で裁判上の戦術として被告および弁護団の主張に疑問を呈している。
今回の被告側の主張をオレ的に要約(意訳)すると、ちょうどいいのが上記エントリにあったので、

精神的に幼い(12歳程度の)福田が
自殺した母親の体内に回帰したいという、赤子のような心情が高まって
水道屋のふりして粘着テープとカッター持って作業服着てコスプレをして
前から目をつけていた奥さんのところに入り込んで
死んだ母ちゃんに似ている感じがしたから
押したおしてもOK、やっちゃっても受け入れてくれるよねー、と思って押し倒して
そしたらなぜか抵抗しやがるから首絞めちゃって動かなくなって
じゃあ胸はだけたら恥ずかしがって起きるかなと思ってブラはずして
それでも起きないから
いつ読んだかも買ったかも覚えていない小説に
精子を注入すれば生き返ると書いてあったから犯したら生き返るかなと、屍姦して
途中赤ん坊がないて俺を嘲っているような感じだったので
あやそうと抱いたら2回ほど落っことして
気がついたらちょうちょ結びしちゃってぐったりして
それから死体を犯して、一発抜いたらすっきりして、見渡すと赤ん坊も死んでいたので
押入れに入れればドラえもんがなんとかしてくれるだろう、と押入れに押し込んで
ようやくパニックになったから粘着テープと財布を間違えて持ってきてしまって
地域振興券で遊んでいただけ


ということになるわけだが、果たしてこの言い分が裁判長に受け入れられて晴れて死刑回避、となるかというと、どうなの?というわけだ。

モトケン先生は、最高裁判決について、

  光市母子殺害事件最高裁判決の感想

犯行当時殺意があったにもかかわらず、死刑が予想される事態になったとたんに殺意の否認を始めた。
  ↓
 これは、死刑逃れのための虚偽の言い訳にほかならない。
  ↓
 これでは真摯に反省しているとは思われない。
  ↓
 言い訳しか考えない被告人に更生の可能性があるのだろうか。
  ↓
 いや、ない。→ 死刑しかないな。
  ↑
 まして、1審判決後にはあんなふざけた手紙をだしていることだし。

というふうに見えるのではないのかな、と思えてしまいます。


また今回の審理については、

  被告人質問の検討(光市母子殺害事件差戻審)

今回の被告人質問は、裁判官に対して、責任逃れのために嘘ばかりついている被告人、という印象を残して終わったのではないかと思います。


と記している。たいていの人は同じような感想を抱いたのではないだろうか。
つまり、このようなことでは到底死刑回避はおぼつかないと思われるわけで、その意味で、20人以上の人間がガン首揃えて何やってんの、という批判は的外れではないだろう。

上記の不可解な主張はもしかすると本当に被告本人によるものなのかもしれない。しかし死刑回避と言う目標を掲げる場合それをそのまま主張させるのは弁護団としてはむしろ手抜きであり、被告の死刑回避を真摯に考え、努力したとはいえないのではないか。

本当に弁護団は死刑を回避するつもりがあるのだろうか。
常識的に考えれば「否」だろう。あくまでも裁判官は常識人(実際そうとは限らないのが問題なのだが)だから。
常識に縛られぬ主張をできる、というのはある意味スゴイことなのかもしれないが、それが裁判官にどういう心象を与えるか、ということを全く考慮していないわけで。
それとも裁判官(広島高裁、楢崎康英裁判長)が自分たちの同類であることに期待してのことなのだろうか。

思うに、これは踏み絵なのだ。
回避し得ない(と思われる)死刑犯の裁判に際し、己の主義、信念にどう対峙し、どう行動するかという。
だからこそあのような茶番が貫ける(あるいは看過できる)のだろう。あるいは単なる売名行為か。
どちらにせよ、結果よりも自分がどう行動したかが重要、そのように見える。

弁護団の弁護士21人

16969 安田 好弘 やすだ よしひろ 第二東京 港合同法律事務所
22102 足立 修一 あだち しゅういち 広島 足立修一法律事務所
25232 村上 満宏 むらかみ みちひろ 愛知県 名古屋法律事務所
21752 新谷 桂 しんや けい 第二東京 リベルテ法律事務所
28490 今枝 仁 いまえだ じん 広島 まこと法律事務所
20433 新川 登茂宣 しんかわ とものり 広島 新川法律事務所
22443 山崎 吉男 やまさき よしお 福岡県 大濠総合法律事務所天神オフィス

17415 大河内 秀明 おおこうち ひであき 横浜 横浜シルク法律事務所
18314 小林 修 こばやし おさむ 愛知県 小林修法律事務所
25532 河井 匡秀 かわい まさひで 東京 河井匡秀法律事務所
15613 本田 兆司 ほんだ ちょうじ 広島 桂・本田法律事務所
23111 松井 武 まつい たけし 第二東京 港合同法律事務所
16480 山田 延廣 やまだ のぶひろ 広島
29566 井上 明彦 いのうえ あきひこ 広島 広島法律事務所

14059 北潟谷 仁 きたがたや ひとし 札幌 北潟谷法律事務所
20532 湯山 孝弘 ゆやま たかひろ 第一東京 湯山法律事務所
18392 舟木 友比古 ふなき ともひこ 仙台 舟木法律事務所
28951 岩井 信 いわい まこと 第二東京 優理総合法律事務所
17160 中道 武美 なかみち たけよし 大阪 中道法律事務所
15883 岡田 基志 おかだ もとし 福岡県 岡田基志法律事務所
23065 田上 剛 たのうえ つよし 広島 たのうえ法律事務所

および日本福祉大学の加藤幸雄教授(安田氏と共著で本も出している。つまり身内。)は、法廷で主張する行為そのものについては批判される由はないかもしれないが、その内容、戦術についての議論は許されるべきであり、つまり、オレの感じるところ、彼らは今回の裁判において「無能」ということだ。

自分の主義に従って集ったはいいが、結局大衆の眼前に醜態を晒し、軽蔑されただけで実質的に有効な手を打つことが出来なかった、ということだ。彼らはそれで満足なのかもしれないが。
例の懲戒騒ぎを含めて正直今回の弁護士全体に対する国民のイメージの低下は計り知れないものがあると思うよ。
こんな茶番の繰り返しで被告が死刑にならなかったら司法に対する日本国民の不信感は頂点に達するだろうね。
今回の差し戻し審は事実上原則「死刑」であり、弁護団は「死刑を回避するに足る説得力のある新たな事実」の提示ができなかったのだから。
なんだかんだいって、判決は「死刑」だろうから、と思うからこそ書けている部分が、少なくともオレにはある。

まあ、弁護士に限らず世の中にはいろんな人間がいるわけで、こういうのが炙り出されてくる、というのはそれだけでも意義があることなのかもしれないね。
  1. 2007/06/30(土) 01:21:51|
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