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人生は雨の日ばかりじゃない  Ver.2

弱かったり 運が悪かったり 何も知らないとしても それは何もやらない事のいいわけにはならない そんなzak_mustangプレゼンツなblog

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It's gonna be alright.

One Night/織田哲郎」を買った。こないだアキバに探しにいったヤツ。


 
「One Night」は半年ほど前にリリースされた織田哲郎14年ぶりのオリジナルソロアルバム。
6年がかりで製作されたものだそうだ。14年も出してなかったのか、と少々意外な感じ。
このアルバムに関してと、これまでの氏の半生については、このロングインタビュー(なんと17週に連なる)で読める。しかも実に深い。


  vol.1 織田哲郎 14年ぶりのフルオリジナルアルバム「One Night」、遂に完成!(織田哲郎ロングインタビュー)


オレ自身はここ10年ぐらいいろいろゴタゴタして、それ以前趣味としてよく接していた本やら映画やら音楽に関しては10数年断絶がある。正直趣味なんて無くても生きていけるもんなんだな、オレの場合、と思った。まあその間それを錯覚させる代償行為があったからだろうがw。
ま、ここ2、3年リハビリしてその辺いろいろ復活してる感じ。

そんなオレにとって織田哲郎は国内で最も好きな歌手/作曲家の一人。
であるのだけども、そんな断絶も手伝ってここ10年くらいはほとんど意識したことが無かった。
特に熱心に聴いたのは10代の終わり頃から、『織田哲郎&9th IMAGE』とソロデビュー後の4、5枚。CDで今でも持っている。「Baby Rose」がカラオケに入ったときは(例えマッチの曲としてであっても)嬉しかったな。
でも、好きなプレイヤーだった北島健二君や古村敏比古がバックから抜けたり、打ち込みが増えたりして音作りが変わっていった「Ships」辺りからどうも疎遠になっていった。より洋楽に傾倒していったというのもあるけども。


  vol.11 最も働いた一年 1987年(織田哲郎ロングインタビュー)

織田 「LIFE」のような曲で拳突き上げ、バリバリのロックを期待していたファンには「軟弱になっちまった」とがっかりされた面もあったんじゃないかな。でも明らかに音はやさしくなったけど、音楽としては深みが増したと思うよ。


まあ、たしかに「ロックな織田哲郎」が好きだったのかもしれない。スタイルというのは結構重要なもんだし。
それと今回古いCDを引っ張り出してみて思ったことがあった。
織田氏の詞に、特に初期の詞にオレが感じるのは、彼が「振り返る男」ということと「失われたものへの諦念」だ。
彼が書くラブソングは恋の終わり際だったり、すでに失った恋を回顧するものが多い。そしてそれ以外にも、すでに失った種々のどうにもならないものへの諦めの気持ちを綴ったものが多い。
そしてその根底に流れる諦念に基づいたどこか救いというか楽観なところ。

そういうものが希薄になっていったような感じがした。

今回「Candle In The Rain」「ENDLESS DREAM」を聴き直してみたのだけど、やっぱりなんかしっくりこなかった。だいたい「ENDLESS DREAM」なんてCDを整理したら3枚も見つかった(笑)ことからして、オレにとっていかに印象が薄かったか、ということがわかる。
しかし「Candle In The Rain」は織田氏が引退を決意したような記念碑的作品であり、「ENDLESS DREAM」は逆に復活宣言として満を持してリリースした作品。「いつまでも変わらぬ愛を」(この曲は一般にはラブソングとして通っているが、実は若くして亡くなったお兄さんに向けられた曲なのだそうだ)は名曲だと思うが、通して聴くとやはりピンとこない。どうしてこんなにもフィットしないのだろう。

その答えをインタビューの中に見つけた気がする。


  vol.12 引退を決意し、一年の空白。そしてレコード大賞受賞。(織田哲郎ロングインタビュー)

もう辞めていいやって感じだったね。いま思えば自分自身を救済する、いわば「治療」のために音楽をやっていたので、もう、その必要がなくなったとその時点では思っていました。


織田氏の「治療」に救済されていたのはオレもではなかったか。
氏は次第に治療の必要性が薄くなり、その世界も変化していったと。
そうしてオレはクランケとして取り残された、というわけだ。

氏はその後「おどるポンポコリン」でレコ大を受賞し、楽曲売り上げ枚数日本一を記録し、名実共に日本を代表する作曲家の一人となる。
インタビューを読んでいて驚くのは織田氏の出会いの強運さだ。ここぞというときに常に大事な人に出会っていて、まさに「実力者は天運をも引き寄せる」という感じ。
しかしそんな織田氏もいいことばかりではなかった。
2001年にスペインで強盗に遭った際、首を絞められて声帯が変形し満足に声が出なくなってしまう。


  vol.5 新作「One Night」を語る ─ PART 3 ─(織田哲郎ロングインタビュー)

例の事件後、この曲を作っていた頃というのはリハビリをしながらも、また酒浸りの生活に戻ってしまっていて、実は夢も希望もない状態だった。救いようのない暗さだったね。声が変わってしまった自分にも慣れていないし、実際に声も出ない。やがて何とかダメながらも歌えるようになった。シングルで発表した時は、いろいろな意味でダメダメな中で、それでも妙な情念がこもっている歌唱だったと思います。

─── 今回のアルバムではトラックダウンをやり直したということですが、歌は入れ替えたのでしょうか?

織田 今回のアルバム制作の過程で、毎年ずっとライブをやっていた事もあり、声変わり後の声にも当時より慣れてうまく歌えるようにもなってきた。ところが何度「真夜中の虹」を歌い直してみても、シングルで発表したあの時の強い情念のこもった歌唱に勝てないんですよ。結局歌は当時歌ったままのものです。ここまで救いようのない暗さや情念がこもっているこの曲も、俺が生きてきたこの 10年あまりの歴史のひとつだし、やっぱりアルバムには入れておかなければいけないと最終的に思った。そういうことなんです。

─── 以前織田さんが「その時にしか歌えない歌がある」とおっしゃっていました。

織田 うーん、その時にはそうとしか歌えなかった。あの時の情念がこもった歌にどうしても勝てない。それも俺にとっては意義深いことなんです。

─── 「禍福はあざなえる縄の如し」ここまでお話を伺ってきて、そんな言葉が浮かんできました。

織田 そうね。あの事件がきっかけで自分を見つめ直すことが出来た。鬱や酒浸り、救いようの無い絶望感、いろいろな時があって、今の前向きでPOPな心境にもなった自分があるわけだし。そうやって、俺のその時、「現在(いま)」を切り取って、アルバムに収める。禍福はあざなえる縄の如し、だね。


オレは作曲家織田哲郎の紡ぎ出すキャッチーかつ味わい深いメロディが好きだ。
だがそれ以上にオレは織田哲郎の「暗闇で足掻く」人間くさい「情念」に惹かれていたのかもしれない。


さて、ここまで辿り着いた人、ウナギの抱き枕の如き長い長いマクラを読んでくれてありがとう。
で買った「One Night」の感想なのだが、


良い!買え!以上!


ていうか。
現在ヘビーローテーションで通勤中も在宅中もリピート中。
音的には割とアコースティックで非常に和む。曲も織田節バリバリだし詞もオダイズム全開。古村さんや北島健二君が弾いてるのも嬉しい。
確かに以前のパワフルなヴォーカルは失われたかもしれないが、それこそ「情念」というのか「酸いも甘いも」というのか。
20代で書いた曲に詞を付けたものもいくつかあるそうだ。ていうか温故知新?
(オレ的には)これこそザ・織田哲郎という感じだ。

氏は「終わった男の歌が多い」と言っているが、オレ的には帰ってきた男かもしれない。
正直聴いててマジ涙出そうだ。


あと一つだけ。読んでて感銘を受けたところを。


  vol.9 挫折と再起(織田哲郎ロングインタビュー)
  

織田 ホントそうだね。それがキッカケでもう一度音楽をやるにあたって、スタッフやメンバーに言われることを中途半端に聞き入れたり、納得していないのに、とりあえずやってみたりということはもうやめよう、と思ったんだ。そんな事をしてしまうとつい人のせいにしたくなるしね。自分の好きな音楽を好きなようにやろう、と開き直って、自分が納得できるように、自分で決めて、その結果はすべて自分で責任を取る…、そういうスタイルで仕事を進めようと固く心に誓いました。

Voices─── その時不安は?

織田 あまりなかったですね。現実的なことはあまり関係ないというか、もともと画家になろうと決めた中学生の時に、一生なんとか三畳一間でも暮らしていければ、と覚悟していたくらいですから(笑)。もしどこのレコード会社も自分のやろうとする音楽を支持してくれなかったら、一人で自主制作盤を作ってライブハウスを回ればいいし、ミュージシャンが誰も気に入ってくれなければ一人でギター持って歌えばいいし、と考えたらすっきりしました。


Culture First」とか喚くクソどもに聞かせてやりたい。そして、言ってやりたい。
あんたたちは何のために、誰のために、曲を書き、歌を歌い、舞台に立つのか、と。
こういう人が文化を作っていくんだぞ。
オレは購入者を盗人だと思っているようなやつらには正直一銭だって払いたくない。でもこういう人たちには喜んで代価を払うよ。このアルバムだってアキバまで行ってちゃんと新品買ったしな。蒲田のTSUTAYAには置いてあったけど。
素敵な音楽をありがとうと言いたいよ。クリエイターに直接振り込めるならなお良いんだけどな。


【追記1/27】
「One Night」試聴できるサイト発見。ただしIE必須。そのままDL購入も出来る。聴け。そして、買え。

  織田哲郎 / One Night の試聴とダウンロード(listen.jp)
  1. 2008/01/17(木) 23:52:43|
  2. 音楽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

One Nightと織田哲郎さんのロングインタビュー

私も織田さんのロングインタビューを愛読しています。

これまでの音楽専門誌によくあるものとは一線を画す丁寧なインタビューに
時に笑い、時に人間臭さや尊敬すべき姿勢や奥深い考えを感じ取っています。
内容が濃く、深い。やはり一流の大人の仕事は違うなって思います。

One Nightの洗練の極みともいうべきサウンド、詞の世界。
織田哲郎、最高!って叫びたくなります。
  1. 2008/01/26(土) 13:48:25 |
  2. URL |
  3. おもかげ色の空 #-
  4. [ 編集]

>>おもかげ色の空 さん
織田さんのこのインタビュー、深いですよねー。
現在もヘビーローテなんですが、「One Night」はオレ的にはホント、帰ってきた織田哲郎って感じなんですよね。
  1. 2008/01/26(土) 22:55:08 |
  2. URL |
  3. zak #S/G8Z6W.
  4. [ 編集]

第18回もアップされましたね。

http://www.aspect.co.jp/oda2007/interview/18.html

音楽の原点の話に感動しました。深く心に染みる話です。

ショービジネスですから、「売れてナンボ」の部分もあるでしょう。
しかし、音楽バブル絶頂のなか、こういう風に考えていたミュージシャンが他に何人いるだろう。やはり織田さん、只者ではない…そんな気がしました。
  1. 2008/01/29(火) 13:28:19 |
  2. URL |
  3. おもかげ色の空 #-
  4. [ 編集]

>>おもかげ色の空 さん
情報ありがとうございます。
完結してないんですねこのインタビュー。
読んでみます。
  1. 2008/01/30(水) 01:08:50 |
  2. URL |
  3. zak #S/G8Z6W.
  4. [ 編集]

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