伊トリノの裁判所は18日、中国の自動車メーカー・長城汽車(グレートウォール)製小型車『ペリー』(Peri)に対し、フィアット製『パンダ』の意匠権を侵害しているとして輸入禁止の命令を下した。
これはフィアットが昨年秋、同裁判所に販売の差し止めを申し立てていたことに関する命令。今後もしペリーがイタリアに輸入された場合は、1台につき1万5000ユーロ(約255万円)の罰金が科される。
ペリーは2006年11月に発表された。エンジンはガソリン1.3リットルのみ。SUVやピックアップトラックを得意とする長城における初の本格的コンパクトカーとして位置づけられている。
ただし発表当初からスタイリング面でフィアット・パンダとの近似性が指摘されていた。サイズも3548×1580×1544mmで、フィアット・パンダの 3538×1589×1540mmに限りなく近い。さらに参考出品車として発表された4駆仕様も、パンダ4×4クロス仕様と色使いまで“そっくり”であることで話題となった。
イタリア市場で長城汽車は、すでに北部ブレシアのディストリビューターを通じ、SUV『ホーヴァー』(Hover)とピックアップ『スティード』を販売している。
なお今回のトリノでの命令は、全ヨーロッパに適用される。ちなみに6月ミュンヘンでは、BMWの訴えを受けた裁判所が、『X5』に似ているとされる双環汽車製SUV『CEO』の輸入ディーラーに対し販売停止命令を出している。
欧州メーカーの中国製“コピー車”対策は、さらに活発になる兆しがある。
中国車のデザイン模倣は今に始まった話でない。例えばホンダのCR-Vは、同社が確認しただけで13社のコピー車が出回り、一部はまだ知的財産権を巡って係争中である。それ以外にも、展示を見ながら「あ、これは似てる!」と思うことはあったが、これまでは大半がRV車だった。それが今回は一気に乗用車へ、しかも現在市場が急拡大中の小型車、コンパクトカーに広がった感じだ。

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Author:zak
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