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人生は雨の日ばかりじゃない  Ver.2

弱かったり 運が悪かったり 何も知らないとしても それは何もやらない事のいいわけにはならない そんなzak_mustangプレゼンツなblog

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地方医療についての徒然

先日やっていたカンブリア宮殿の医療崩壊シリーズの第2弾をやっていたので観た。


 
内容はこんな感じ。


  「あなたの町から医者が消える! ~崩壊する地域医療~」

 医療シリーズ第二弾の今回は、医療崩壊を招いた医師不足の問題を取り上げる。「救急医療患者のたらい回し」「産科医・小児科医の休診」「地方の公立病院の倒産」…今、医療の現場を襲う様々な問題の根底には、医師が足りないという現実がある。人口1000人あたりの日本の医師の数は、OECD加盟国30か国中、27位という少なさだ。将来の高齢化による医療費の膨張と、医師余りを警戒した政府は、1997年に医学部の定員削減を閣議決定。さらに、医大の卒業生が研修先の病院を自由に選べる、新臨床研修制度をスタートさせたことで、医者の卵たちは、都会などの優良病院に殺到。その結果、絶対数が足りない上に、病院間、地域間で医師の偏在が加速した。
 特に医師不足が深刻なのが、地方の僻地にある公立病院だ。医師が集まらなくて、休診したり、入院患者を受け入れられない病院が増加。赤字経営に陥り、閉鎖した公立病院もある。

 そんな厳しい状況の中、小さな過疎地病院を、最新鋭設備を導入して420床の巨大病院に変身させ22年連続で黒字経営をたたき出したのが、八鹿病院・名誉院長の谷尚である。
「病院とはサービス業である」という精神を実践する谷は、移動検診車で町中を回って出張診察を行い、地域住民の癌などを早期発見する。これで、外来患者が急増した。また、医師不足に対応するため、どんな症状でも一人の医師が診察する総合診療を定着させ、専門医の負担を減らしていった。さらに、医療費削減のために、リハビリ専門病棟で入院患者のリハビリを徹底的に行い、帰宅させる。在宅患者の訪問看護は、専門知識を学んだ看護師が担当し、医師の手は煩わせない。


「医師が集まらなくて、休診したり、入院患者を受け入れられない病院」については、常勤の婦人科医、内科医らが全員辞職したため休診状態になっている公立病院や、常勤医が4人から3人に減ったため、院長が年に90日以上も泊り込んで当直をしている病院などがサンプルとして紹介される。
勤務時間も並ではなく4日で70時間とか、もう熱意とか意地でやっているとしか思えない状態だ。
こういった病院の勤務医にインタビューしようとしても、「そんな時間があるなら眠りたい」と断られるのだそうだ。

八鹿病院・名誉院長の谷尚氏は、上記記事にあるようなアイデアの実践で、公立病院であるにもかかわらず22年連続黒字を叩きだした。

1.移動検診車で町中を回って出張診察 → 早期発見による医師の負荷の軽減と外来患者数の確保
2.総合医が1次診察を行い必要なケースのみ専門医に振り分ける → 専門医が必要な患者は2割程ほど。専門医の負担減と医師雇用数の軽減
3.徹底的なリハビリで退院推奨 → ベッドの確保と医師の負荷低減。帰宅後の患者のケアは看護師が担当。病院に看護学校を併設し、専門知識を学んだ看護師の育成と確保。

ちなみにこの谷氏、齢80歳なのだが現在は医療現場でこのリハビリを担当している。曰く「他に人員がいない」のだそうだ。
谷氏は40歳のときに院長職を「押し付けられた」そうだ。他になり手がなく断ったら病院が潰れてしまうので仕方がなく引き受けたのだとのこと。
「公立なのだから黒字に拘らなくても、という気持ちは無かったのですか?」と問う司会の村上龍に、谷氏は「大都市の自治体なら赤字でもなんとかなるかもしれないが、住民10万人規模の自治体ではせめてトントンでないと新規の医療機器も買えず医療環境が悪化していく」と説く。
一方で「病院はサービス業」と説く彼は、勤務医には「沢山の患者を診ろ」などと言ったことはこれまで一度もなく、ただ「患者は弱者なのだから叱り付けたりしないように」と言っているという。
若くして院長となり、地方医療を確保したいという気持ちと数々の苦労が上記のようなアイデアを生み出していったのだろう。実に理に適っている。

また、医師数の絶対的不足に加えて、条件がよく勤務しやすい都市部の病院に勤務医が偏る現象も起きている。
これには上記の通り新臨床研修制度が一役買っているのだが、それについては「新小児科医のつぶやき」さんのこのエントリが詳しい。


   医療崩壊の序曲2 (新小児科医のつぶやき)

目先の利く市中病院は新研修制度により医局が医者不足から十分な人材供給を出来なくなるのに危機感を感じていました。そのため自前で研修医を受け入れ優遇し、そのまま自分のところに抱え込む戦略を展開したのです。義務の2年間終了後も引き続き研修、就職させる戦略です。これが功を奏し研修医が医局に従来のように集まらなくなったのです。

また研修期間に専攻を決めればよいところから過酷な現場を避ける研修医が続出しました。小児科でも当初志望していたもののうち半分ぐらいは逃げました。産婦人科はもっと悲惨ですし、いわゆる内科や外科などのメジャー科も程度は違えど同様です。

これらの研修医の動向は2年間人手不足に苦しみながら最前線の現場で耐えていた医師たちに少なからぬ影響を及ぼし始めています。まず確実なのは現在の状況は良化する可能性は薄く、悪化する可能性が高いこと。さらにもうひとつわかった事は研修医でさえ自分の意思で条件の良い病院を選んで就職していることです。研修医が青田刈りで優遇されるのなら、中堅医以上ならもっと優遇される事は間違いないことです。

まだ彼らは雪崩を打つところまで動いてはいません。しかし彼らも医局人事権が地に落ちた事をすでに熟知しました。それがまず現れ始めたのが地方僻地病院からの医者の引き上げです。医局自体に医者がいないのですから、そもそもこれまでの派遣病院を維持できないのです。


従来は大学の医局が封建的に人事権を有していたため僻地の病院に派遣したりしていたが、新研修制度によってこの医局の人事権が弱体化した結果、医局のしがらみを離れた医師が条件のいい病院に流れ、さらに医師不足に陥った医局が派遣していた医師を僻地の病院から引き上げ始めたため、僻地の医者不足が加速した、というものだ。
前時代的な封建制が地方医療を支えていたというのは皮肉だし、医師の自由な選択による偏在というのはある意味勤務環境の酷さが生み出したものとも言える訳でこれは後戻りは出来ないだろう。
結局は労働環境の問題である。医師である前にまず人なのである。

地方で医師を確保するにはそれに見合った労働環境が必要というわけでそれには当然先立つものが必要だ。
村上龍が結びで「これからは(自治体の予算上、)住民が、道路を選ぶか、医療を選ぶか、というような選択の問題になっていくのではないでしょうか」と言っていたが、オレもそう思う。
無い袖は振れないからな。
地方には仕事がないから都会に出る、というのは昔から普通にあった話だが、
地方には医療がないから都会へ出る、という風にこれからはなっていくのかもしれん。

番組中のインタビューなどでも、地方へ行くほどいわゆる過疎自治体というやつで老人が多く、地方医療の問題は老人医療の問題でもあるんだなと思った。老人であれば医療機関までの移動などに問題が生じるケースは多いだろうから、アクセスの悪い地方ではなおさらだな。

そういえば、オレの実家の目の前は児童公園で、オレもガキの頃ずいぶん遊んだのだが、なんでも、ぶっ潰して老人ホームが建つらしい。先日実家に行ったときはもう更地になっていた。
いやはや、これも時代の流れってやつか。
  1. 2008/08/19(火) 01:49:46|
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