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人生は雨の日ばかりじゃない  Ver.2

弱かったり 運が悪かったり 何も知らないとしても それは何もやらない事のいいわけにはならない そんなzak_mustangプレゼンツなblog

解放間近

差し戻しになっていたHebei Sprit号の裁判が本日結審した模様。

 
案の定最高裁で確定した有罪(海洋汚染に関する罪:罰金刑)はそのままで、船体破壊の罪は無罪になったとのこと。

そもそも船体が破損しなければ汚染は発生しなかったわけであり、因果関係を考えれば当然、船体破壊 → 原油流出 → 海洋汚染 なのだが、どういうわけか結局、船体破壊についてはHebei、サムソン双方無罪(企業、個人とも)、海洋汚染に関してはHebei、サムソン双方有罪という珍妙な判決になった。

ソースは忘れたが「"刑法で定めた'破壊'というのは、交通機関としての機能の全部や一部を不可能にする損を意味するが、ホベイホは衝突によって3ヵ所の油保存タンクに、穴が一箇所ずつ空き、また通信衛星アンテナとヘッドフォンなどが破損した程度に過ぎず、法が定めた破壊には該当しない」というのが船体破壊に関する無実の理由だそうだ。罪状を形成するに当たらない、ということのようだが、韓国じゃタンクローリー(とか、まあ普通の車でもいいけど)に車ぶつけて燃料タンクに穴が開いてもその程度じゃ器物損壊とかそういう罪には当たらない、ということらしい。へーそうなんだ。さすが韓国というか。

海洋汚染に関する2人の有罪理由は「油の流出防止が充分でなかった」というものだ。
ちなみに2人はこのときの流出防止のための勇気溢れる行為とその手腕で国際機関からは表彰されている。サムスン側の報告書を元に一方的に認められたこの理由は事実に見合わない。

なんにせよ、これによりとりあえずHebei Split号の船長、一等航海士の2人は明後日には韓国を出国できる模様。
各所の記事、コメントはこんな感じ。


  Hebei Two freed (Lloyd's List :ロックかかるので魚拓)

THE Hebei Two – Captain Jasprit Chawla and chief officer Syam Chetan – have finally been freed by a South Korean court after being found not guilty of causing destruction of property for their involvement in the country’s worst oil spill.
(Jasprit Chawla船長とSyam Chetan一等航海士 – 韓国史上最悪の石油流出に関連する資産(船)破壊の起因について、韓国の法廷による無罪の裁定の後に最終的に開放されます。)

The two seafarers will return to India in the next few days after being detained in South Korea for more than 18 months since their tanker Hebei Spirit was hit by a drifting crane barge on December 7, 2007.
(彼らのタンカーHebei Spiritが2007年12月7日に漂流するクレーン船に激突された時から、2人の船員は18ヵ月以上もの間、韓国で拘留された後、ここ数日でインドに帰国します。)

However their criminal conviction for allegedly not doing enough to prevent 10,500 tonnes of oil leaking from the holed single hull tanker still stands.
しかし、まだ穴を空けられたシングルハルタンカーからの10,500トンの油の流出の防止が十分でなかったとする彼らの犯罪の判決はいまだ有効です。

A spokesman for V.Ships, which managed the very large crude carrier and has taken care of the two seafarers, expressed disappointment the conviction was not overturned and said it could affect their future seafaring career.
V.Ships(それは非常に大きな原油運搬船を管理して、2人の船員の世話をしました)のスポークスマンは、判決が覆されなかったことへの失望を表すとともに、それが彼らの将来の航海の経歴に影響を及ぼす可能性を懸念します。

The decision by South Korea’s High Court this morning confirms a Supreme Court appeal judgement on April 23. The Supreme Court cleared Capt Chawla and Mr Chetan of destruction of property, for which they both received jail sentences and served nearly two months in jail. Under South Korea’s justice system the Supreme Court decision still had to be approved by the appellate court.
(今朝の韓国の高等裁判所による決定は、4月23日の最高裁判所の裁定の要求を確認するものです。最高裁判所はChawla船長とChetan氏から(懲役刑を受けて、刑務所でほぼ2ヵ月務めた)資産の破壊を除外しました。韓国の司法制度の下で、最高裁判所判決は、まだ上訴裁判所の承認を得なければなりませんでした。)

National Union of Seafarers of India general secretary Abdulgani Serang confirmed the men would return to India after being detained in South Korea for 540 days.
(インド国家船員組合に総書記Abdulgani Serangは、彼らが540日もの間韓国で拘留された後にインドに帰国することを確認しました。)

The detention, conviction and jailing of the men caused international outrage among industry groups and seafarer unions and led to an international campaign that put pressure on South Korea to free the men. Seafarer groups in India also launched a boycott of South Korea and in particular Samsung products.
(彼らの拘留、判決、投獄は、工業グループと海員組合の間に国際的な憤慨を喚起し、彼らを自由にするための圧力を韓国にかける国際的キャンペーンを引き起こしました。インドの船員グループもまた韓国と特にサムスン製品の不買運動を開始しました。)

Samsung was targetted because it owned the crane barge which hit the anchored tanker.
(停泊しているタンカーに衝突したクレーン船を所有していたためサムスンは標的にされました。)



次はITF(国際運輸労連)。


‘Hebei Two’ to be freed: ITF comment (International Transport Workers' Federation)

Commenting on the news that the Hebei Spirit officers have been found not guilty of the main charge levelled against them ITF General Secretary David Cockroft said: “We are pleased - everyone is pleased - to see these men’s innocence upheld. But, like everyone in shipping, we find it unacceptable that the lesser charge against them was never removed. We commend them for their bravery these last 18 months, congratulate V Ships for standing by them so effectively, and join everyone who has struggled to get them set free in expressing relief at their imminent return home. We cannot however excuse the unfair criminalisation that they have undergone and the contradictory nature of the dual verdicts."
(Hebei Spirit乗組員が彼らに向けられる主要な告訴において無罪だった、というニュースのコメントについて、ITF書記長David Cockroftは語りました「我々はうれしいです - 誰でもうれしいです -彼らの無実が支持されるのを見ることは。しかし、輸送に関わる誰であっても、我々は彼らに対するより小さな告訴が決して取り除かれなかったことを受け入れがたいとわかっています。我々はこの18ヵ月を持ち堪えた彼らの勇敢さを賞賛し、とても効果的に彼らを支援してきたV Shipsを祝福し、そして目前に迫った彼らの帰還に安堵を表明するにあたり、彼らを自由にすることに骨を折ってくれた全ての人と団結します。我々は、しかし、彼らが経験した不公平な有罪宣告と二重評決の矛盾している本質を許すことができません。



最後はインドの新聞。

  South Korea releases Indian sailors after two years (Hindustan Times)

Two Indian sailors held in South Korea since 2007 in connection with a collision case, were today acquitted by the South Korean Supreme Court and will be returning to India soon, a National Union of Seafarers of India (NUSI) official said.
(衝突事故と関連して2007年から韓国に拘留されていた2人のインド人船員は、今日韓国の最高裁判所の無罪判決によって、すぐにインドに帰国するでしょう、とインド船員国家組合(NUSI)当局者は語りました。)

The two, Captain Jaspreet Chawla and his Chief Officer Shyam Chetan, had been detained by South Koreann authorities after a collision between the Hebei Spirit, a crude carrier carrying 2.6 lakh tonnes of crude oil, and a Samsung-owned barge, the official said.
(Jaspreet Chawla船長とShyam Chetan一等航海士の2人は、26万トンの原油を運搬する原油運搬船Hebei Spirit号とサムソン所有のはしけとの衝突の後、韓国当局によって拘留されました、と当局者は語りました。)

Chawla and Chetan will be coming to India soon, NUSI General Secretary Abdulghani Serang said.
(ChawlaとChetanはすぐにインドに来るでしょう、とNUSI 総書記Abdulghani Serangは語りました。)


いつもお世話になっている猫車さんのところは、PCが壊れちゃって大変らしいので、がんばって訳してみた。

インドの新聞はとりあえず帰ってくるところだけを書いてるね。

>判決が覆されなかったことへの失望を表すとともに、それが彼らの将来の航海の経歴に影響を及ぼす可能性を懸念します。
そうなんだよね。海洋汚染に関しては最高裁で有罪の判決が出ちゃったわけで、この罪状のせいで他の国で前科者と認識されてビザが降りなくなる可能性がある。そうすると世界を回る国際航路の船員としてはもう船員人生を絶たれるも同然なわけで。
で、韓国を航行する船には全て常に不可抗力でこうなる危険が付きまとうことを韓国司法の最高機関が証明したわけで。

>我々は、しかし、彼らが経験した不公平な有罪宣告と二重評決の矛盾している本質を許すことができません。
しかし怒ってんなあITF。当然か。

とりあえずあと数日で「人質」は奪還されるわけで。もう遠慮の必要はないわけだ。
次はロイズとITFとインド(とその他大勢)のターンだよなあ。がんばれ。
  1. 2009/06/12(金) 00:59:02|
  2. 朝鮮半島ニュース
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

この件は物理的接触があったので事故ですが、
なんと日本では物理的接触が無くても、事故になるそうです、

http://minkara.carview.co.jp/userid/185200/blog/9849168

こんな、DQN理論がまかり通るようでは、日本も駄目かもしれんね、

『電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、みんな私が悪いのさ』

さって、見通しの良い道路で事故でも起こして、道がまっすぐだったから、こんな道を作った奴が悪いんだと、慰謝料を取ってやろう、www
  1. 2009/06/15(月) 19:30:15 |
  2. URL |
  3. メロンジュース #HfMzn2gY
  4. [ 編集]

>>メロンジュース さん
リンク先の件のような例だと、例えば車を運転していたら露地から車が急に飛び出してきたので避けようとしたところ歩道に乗り上げて人をはねてしまったり、とかありそうな気がします。これも飛び出してきた車とは物理的な接触はありませんよね。
要は事故の原因になったと思しき過失が認められればそれに見合った責任が求められるということじゃないでしょうか。もちろんその線引きは慎重に行う必要があるとは思いますけども。
  1. 2009/06/16(火) 00:13:21 |
  2. URL |
  3. zak #S/G8Z6W.
  4. [ 編集]

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